年末年始も発熱や救急患者受け入れ 都内の病院には多くの患者

新型コロナが5類に移行し、この年末年始は休診とする医療機関が多い中、年末年始を休まずに発熱や救急の患者を診療する都内の病院には多くの患者が訪れていました。

品川区の「東京品川病院」は感染症の患者に対応するため、この年末年始も休まずに発熱外来を受け付けていて、29日も午前中から多くの患者が訪れていました。

のどの痛みなどで来院した70代の女性は「かかりつけの病院や近所の病院が休みで、とても困っていたので、診てもらえて本当によかったです」と話していました。

午前中に受診した38人のうち、新型コロナは5人、インフルエンザは8人だったということで、診療にあたった新海正晴副院長は「新たな変異株の影響なのか、ここ数日、新型コロナの感染も再び増えているので、できるかぎり対応したい」と話していました。

この病院は救急も通常と同じ体制で受け入れることにしていて、29日は昼までに14人が運ばれてきました。

このうち、80代の男性は38度台の発熱などがあり、検査で新型コロナの感染が確認され、医師や看護師が慌ただしく対応していました。

救急患者は発熱のほか、酒を飲んで転んで運ばれてくる人もいるということで、蒲池健一院長は「発熱患者を中心に、去年よりも救急車の受け入れ要請が多く、対応を相当増やさなければならない状況です。年末年始は楽しみながらも、一定の感染対策をとっていただきたい」と話していました。