自民 大野泰正参院議員の岐阜の事務所や自宅を捜索 東京地検

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は政治資金規正法違反の疑いで、岐阜県羽島市にある大野泰正参議院議員の地元事務所など関係先を捜索しました。特捜部は28日も大野議員の都内の関係先を捜索していて、詳しい経緯について実態解明を進めているものとみられます。

新たに捜索を受けたのは岐阜県羽島市にある自民党の大野泰正参議院議員の地元事務所や自宅で、事務所には午前10時半ごろ、東京地検特捜部の係官10人ほどが捜索に入りました。

自民党の安倍派「清和政策研究会」では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を大半の所属議員側にキックバックし、その分を派閥の政治資金収支報告書にパーティーの収入として記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は今月19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派の事務所を捜索するなど、捜査を進めています。

関係者によりますと、大野議員側は去年までの5年間でおよそ5000万円のキックバックを受け、議員側の政治団体が収支報告書に収入として記載していない疑いがあるということです。

特捜部は28日も大野議員の議員会館の事務所や議員宿舎を捜索していて、捜索で押収した資料を分析するなどして、議員側の認識など詳しい経緯について実態解明を進めているものとみられます。