LINEヤフー 不認可のネット広告に「ダークパターン」増加

インターネット広告配信大手のLINEヤフーは2023年上半期、ネット広告の表現や画像が不適切だとして認可しなかったアカウントの数が3900件余りに上ったと発表し、中でも、消費者を不利益な判断に誘導する「ダークパターン」と呼ばれる手法などが増加しているとしています。

LINEヤフーは配信しているインターネット広告について、独自の基準で審査し、誤解を招くような表現や強い不快感を与えるなど、不適切なものは広告主の事業者のアカウントも含めて停止しています。

LINEヤフーによりますと、2023年上半期に認可しなかったり、停止したりしたアカウントは3914件に上り、去年の下半期に比べておよそ100件増えたということです。

このうち、
▽長く販売しているにもかかわらず、「今だけ安い」などとうたい、購入を急がせるなど、消費者を不利な判断に誘導する「ダークパターン」と呼ばれるデザインなどを伴う広告や、
▽電子書籍や出会い系などのサイトで、過度に性的な表現で不適切だと判断した広告が目立って増加傾向にあるということです。

LINEヤフーは「ダークパターンを含め、ユーザーをだますおそれのある広告のアカウントは審査で非承認や取引停止の対応を行っています。今後も皆様に安心してサービスおよび広告をご利用いただけるよう努めてまいります」としています。