官製談合防止法違反の罪で在宅起訴の奈良 三郷町長が辞職表明

奈良県三郷町が発注した公共事業の入札に関する情報を業者に漏らしたとして、大阪地検特捜部に在宅起訴された森宏範町長が28日に会見を行い、辞職することを明らかにしました。

三郷町の森宏範町長は、2020年に町が発注した保育園の仮設園舎に関する事業の一般競争入札で、業者に設計金額を漏らしたとして、12月21日に官製談合防止法違反の罪で大阪地検特捜部に在宅起訴されました。

森町長は28日に町役場で会見を行い、「みずから町政の信頼を損ねた責任は、極めて重く受け止めなければならない。検察官の指摘を受け入れ、非を認めなければならないと考えるに至った」などと述べ、町長を辞職することを明らかにしました。

町長とは別に、町の幹部職員2人も、町が発注した別の複数の工事について、官製談合防止法違反などの罪で在宅起訴されていて、監督責任も踏まえた辞職だとしています。

森町長は辞職願を提出し、12月28日付けで受理されたということで、1月17日に失職する見込みで、新しい町長が就任するまでの間は、副町長が職務を代行するということです。

三郷町長選挙は、2024年2月6日告示、11日投開票の日程で行われます。