銚子漁港 年間水揚げ量 2位の見通し 12年連続日本一明け渡す

千葉県銚子市の銚子漁港は、28日でことしの漁が終わり、年間の水揚げ量は18万8900トン余りとなりました。全国の漁港の中では北海道の釧路港に次ぐ2位となる見通しで、12年連続だった水揚げ量日本一の座を明け渡すことになりました。

銚子漁港では28日、ことし最後の水揚げが行われ、ヒラメやアジ、キンメダイなどが揚がっていました。

水揚げを終えた漁船は、松を飾ったり大漁旗を掲げたりして新年を迎える準備が行われ、漁港にある市場では納会が開かれて、手締めで1年を締めくくりました。

銚子市漁業協同組合によりますと、ことしはイワシやサバの水揚げが落ち込み、特にサバは去年の半分余りの1万7338トンで、全体の水揚げ量は18万8965トンとなり、去年をおよそ4万8000トン下回りました。

市のまとめによりますと、全国の漁港の中では北海道の釧路港の27日までの水揚げ量に及ばず2位となる見通しで、去年まで12年連続だった水揚げ量日本一の座を明け渡すことになりました。

坂本雅信組合長は「ことしは中国による日本の水産物の輸入停止などもあったが、国内から水産物を食べて応援しようという動きもあり、感謝している。来年は衛生管理が整った新しい市場が完成するので、銚子ブランドを発信する元年にしたい」と話していました。