京葉線ダイヤ改正 JR東日本が千葉市長に説明も市長再考求める

JR京葉線の快速と通勤快速の運行を朝と夕方以降の時間帯で取りやめる予定の来年3月のダイヤ改正について、JR東日本の幹部が千葉市の神谷市長に直接ねらいなどを説明しましたが、市長は「承服できない」として再考を求めました。

JR東日本は来年3月16日に行うダイヤ改正で、千葉市内の蘇我駅と東京駅を結ぶ京葉線の快速と通勤快速について、朝9時台までと夕方4時台以降の時間帯で運行を取りやめ、すべて各駅停車とすると発表しました。

千葉市の神谷市長は、これを容認できないなどとして説明を求め、28日、JR東日本千葉支社の土澤壇支社長らが神谷市長のもとを訪れました。

説明の場は非公開でしたが、市によりますと、JR側からはダイヤ改正について、列車の混雑の平準化や、各駅停車の所要時間の短縮といったねらいがあると説明があり、来年3月の改正は予定どおり行うとしたということです。

これに対し神谷市長は、「承服できない」として撤回と再考を申し入れ、JR側からはいったん持ち帰って検討すると回答があったということです。

神谷市長は取材に対して「市民の生活や経済活動、都市の将来の発展について十分に考慮されていない。納得できる説明はなく、場合によっては本社に申し入れを行うことも考えたい」と述べました。

一方、JR東日本千葉支社の土澤壇支社長は「ダイヤ改正自体は予定どおり進める方向だが、厳しいご指摘をいただいたので何ができるかをこれから真摯(しんし)に検討したい」と述べました。