インフルワクチン接種に来た4人にコロナワクチン誤接種 山口

今月、山口県光市の診療所が、インフルエンザのワクチン接種のために訪れた子どもを含む家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種していたことが、市などへの取材で分かりました。7歳と5歳の子どもにも12歳以上用のワクチンを接種していたということです。

光市などによりますと、今月2日、市内の診療所でインフルエンザのワクチンを接種しに来た30代の夫婦と、7歳の女の子、5歳の男の子の家族4人に、誤って新型コロナウイルスのワクチンを接種するミスがありました。

本来、11歳以下には小児用のワクチンを打たなければならないところを、7歳と5歳の子どもにも12歳以上用のワクチンを接種していたということです。

接種の直後にスタッフがミスに気付き、家族に謝罪するとともに、当日、光市に電話で報告し、家族の健康状態の確認を定期的に続けているということです。

この問題について、光市は山口県を通じて国にも報告しましたが、公表しておらず、理由についてインフルエンザワクチンは任意の接種のためだとしています。

誤ったワクチンを接種された女性は、NHKの取材に対して、「希望していないうえ、子どもに大人と同じ新型コロナのワクチンが誤って接種されたことで、子どもの今後の影響が不安だ。こうした誤接種が起きないよう、すべての医療機関で再発防止につなげてほしい」と話しています。