社会人野球 ピッチクロック導入で効果 来シーズン以降も継続へ

社会人野球の公式戦で、今シーズンから投球間の時間を制限する「ピッチクロック」が導入された結果、主要大会の1試合平均の試合時間が5分以上短縮されるなど一定の効果が見られたことが分かり、来シーズン以降も継続されることになりました。

社会人野球を運営する日本野球連盟では、大リーグで新たに導入された、試合時間の短縮を目指してピッチャーの投球間などの時間を制限する「ピッチクロック」を今シーズンの公式戦から導入しました。

投球間の制限時間はランナーがいない場合、大リーグより3秒短い12秒以内に、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならず、ピッチャーに見えるように制限時間が表示され違反した場合は1回目は警告が与えられ、2回目はペナルティーとしてボールがカウントされます。

日本野球連盟が今シーズンの主要大会の1試合平均の試合時間をまとめたところ7月の都市対抗野球は2時間36分と去年より8分短くなったほか、11月の日本選手権でも2時間36分と6分短縮され、統計を取ったすべての大会で去年より5分以上短くなり、最大で16分短縮された大会もあるなど一定の効果が見られたことが分かりました。

こうしたことから日本野球連盟では来シーズンも「ピッチクロック」を継続することにしていて、試合時間を短くすることで野球観戦をしやすい環境づくりを引き続き目指していくことにしています。

一方、プロ野球ではNPB・日本野球機構がピッチクロックの導入の可否について検討を続けています。