「年収の壁」国の専用相談窓口への相談 約2か月で2万件余に

いわゆる「年収の壁」に対する新たな助成金などについて、国が設けた専用の相談窓口に寄せられた相談が、およそ2か月で2万件余りにのぼっています。
厚生労働省は「年収の壁への支援策について関心が高い状態が続いていて、引き続き対応したい」としています。

政府は、2023年10月に年収の壁への対策として、106万円の壁に対しては、賃上げなどに取り組んだ企業に、1人当たり最大50万円の助成金を支払うほか、130万円の壁には一時的な増収であれば、連続2年までは扶養にとどまれる支援策を創設しました。

厚生労働省は、専用の電話窓口を設けて相談を受け付けてきましたが、企業や従業員からの相談件数が、およそ2か月間で、延べ2万1000件余りにのぼっています。

そのおよそ7割が130万円の壁に関するもので、「家族の扶養にとどまるための証明書の発行はどうすればよいのか」といった相談が多いということです。

厚生労働省は「年収の壁への支援策について関心が高い状態が続いているので、気になる点があれば相談窓口を気軽に利用してほしい」としています。

相談窓口は、
▽フリーダイヤルで0120-030-045で、
土日祝日と12月29日から1月3日までの年末年始の期間を除き、
▽平日の午前8時半から午後6時15分まで、受け付けています。