「サポート詐欺」被害の未然防止へ 専門機関が啓発サイト開設

パソコン画面に「ウイルスに感染した」といった、うその警告を表示させ、カネをだまし取る「サポート詐欺」の被害が後を絶たないことから、情報セキュリティーの専門機関が、実際の手口をパソコン上で体験して被害の未然防止に役立ててもらう啓発サイトを設けました。

「サポート詐欺」はパソコン画面に「ウイルスに感染した」といった、うその警告を表示させたうえ、書かれた窓口に電話をするとサポート代金などの名目でカネをだまし取るものです。

情報セキュリティーの専門機関「情報処理推進機構=IPA」に寄せられる相談は増え続けていて、この1年では、12月21日時点で4059件と前の年の1.7倍に増えています。

IPAでは、実際の手口を体験することで、被害の未然防止に役立ててもらう啓発サイトを設けました。

スタートすると、強制的に全画面表示になり、うそのウイルススキャンが行われたり、「スパイウェアアラート」などという警告とともに、サポートの問い合わせの電話番号が表示されたりするなどの手口を再現していて、あわせて掲載されているガイダンスでエスケープキーの長押しで画面を閉じるという方法なども学ぶことができます。

IPAの金山栄一さんは「突然表示される偽の画面に驚いて、慌てて電話をかけてしまい被害につながっている。落ち着いて対処できるようこのサイトで学んでほしい」と話しています。

サイトはIPAのホームページから利用することができます。