インド洋で攻撃受けた日本船舶 自力でインドの港到着 写真公開

インド洋で航海中に無人機による攻撃を受けた、日本の会社が所有するタンカーについて、インド国防省は、このタンカーがインドの港に自力で到着したことを明らかにするとともに、攻撃で損傷した船体の写真を公開しました。

12月23日に化学製品を運んでインド洋を航海中のタンカーが、無人機による攻撃を受け、けが人はいなかったものの、一時、火災が発生する被害を受けました。

インド国防省によりますと、このタンカーは攻撃を受けたあと、インドの警備艇に護衛されながら自力で航行し、25日にインド西部のムンバイ港に到着したということで、インド海軍などが被害状況や無人機の残骸などを詳しく調べています。

インド海軍が公開した写真では、タンカーの船体に無人機の衝突による損傷があり、内部での爆発とみられる衝撃で、鉄板が外側にめくれている様子も確認できます。

タンカーについて、日本政府は、日本の会社が実質的に所有するものの、オランダの会社にリースし運航されていたとしています。

アメリカ国防総省は、攻撃はイランによるものだと指摘していますが、イランは関与を否定しています。

インド海軍は、紅海やインド洋で船舶を対象にした無人機による攻撃が相次いでいることを受けて、インド洋での抑止力強化のため、ミサイル駆逐艦3隻を現場海域の周辺に派遣し、警戒を続けるとしています。