中国 台湾製品の関税優遇 停止拡大を示唆 総統選前にゆさぶり

中国政府は、関税の優遇措置を停止させる台湾製品をさらに増やす可能性を示唆し、台湾総統選挙の投票日まで2週間余りとなる中、中国への対抗姿勢を示す台湾の与党・民進党への圧力を強めています。

中国政府は、台湾で生産された12の化学製品の輸入について関税の優遇措置を1月1日から停止することにしています。

これについて、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の陳斌華 報道官は、27日の記者会見で「民進党当局が『台湾独立』の立場をかたくなに守り続け、悔い改めるのを拒否するなら、関係部門が規定にしたがって、さらなる措置をとることを支持する」と述べ、優遇措置を停止させる製品をさらに増やす可能性を示唆しました。

また陳報道官は「『台湾独立』に反対さえすれば、われわれは関係者とともに努力し、台湾の農水産物の輸入再開を引き続き支援したい」と述べ、停止している農水産物の輸入再開に含みを持たせました。

台湾総統選挙の投票日まで2週間余りとなる中、中国政府は経済分野でゆさぶりをかけ、台湾の与党・民進党への圧力を強めています。