“大麻グミ”「HHCH」に似た成分 「包括指定」で規制 厚労省

大麻に近い成分が入ったグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題を受けて、厚生労働省は27日、グミに入っていた「HHCH」に似た成分をまとめて指定薬物として規制対象にする「包括指定」を行いました。

大麻に類似した危険ドラッグをめぐっては、法律で規制されると、未規制の類似の成分が作られて商品化されて出回る、いたちごっこの状態が続いています。

いわゆる「大麻グミ」に含まれていた「HHCH」は今月2日に規制対象の薬物に追加されましたが、そのあと各地の店舗では、「HHCP」などの類似した成分を含む製品が販売され、摂取した人が救急搬送されるケースが相次ぎました。

こうしたことから厚生労働省は27日、すでに規制対象になっている「HHCH」など2種類と構造が似た「HHCP」など新たな4種類の合わせて6種類について、まとめて指定薬物として規制対象にする「包括指定」を行いました。

これらの成分を含む製品は、来年の1月6日からは、所持や販売が禁止されます。

厚生労働省は今後、別の系統の大麻類似成分についても、規制対象にすることを検討しています。