“落とし物 多くの持ち主に返したい”遺失届を 空港で呼びかけ

帰省や旅行などで年末年始に空港を利用する人が多くなるとともに増えるのが落とし物です。落とし物を多くの持ち主に返せるよう、遺失届の提出を呼びかけるイベントが羽田空港で行われ、警察官などがオンラインで提出ができることをPRしていました。

警視庁によりますと、2023年に東京都内で届けられた落とし物の数は、11月末までにおよそ370万件だった一方で、落としたことを届け出る遺失届が提出されたのは92万件にとどまっています。

落とし物を多くの人に返そうと、遺失届の提出を呼びかけるイベントが羽田空港で開かれ、警視庁と航空会社のスタッフなど、およそ30人が参加しました。

イベントでは、警察官などがチラシを配って、遺失届をスマートフォンなどからオンラインで提出できることをPRしていました。

2023年の東京空港警察署管内での落とし物の件数は、11月末までに9万5000件と、新型コロナが5類に移行し、空港の利用客が増加したことに伴い、2022年の同じ時期と比べて、およそ1.5倍に増えているということです。

東京空港警察署の川元一郎署長は「警察署が離れた場所にあるため、届け出をためらう人もいると思うが、オンライン申請を気軽に活用してほしい」と話していました。