大手企業 冬のボーナス 平均支給額 4年ぶり90万円台に 経団連

大手企業のことし冬のボーナスは、平均の支給額が去年より1万2000円余り増加し、4年ぶりに90万円台となったことが経団連の調査で分かりました。

経団連は、ことし冬のボーナスについて、従業員500人以上の大手企業163社の回答を取りまとめて公表しました。

それによりますと、従業員1人当たりの平均の支給額は90万6413円と、去年より1万2234円、率にして1.37%増えました。

伸び率は去年の8.92%より低かったものの、冬のボーナスの増加は2年連続で、支給額は4年ぶりに90万円台となりました。

また、現在の方法で調査を開始した1981年以降で3番目に高い水準となったということです。

ただ、業種別に見ると、「食品」や「機械金属」など12業種で去年を上回った一方、「化学」や「鉄鋼」など7業種では去年を下回りました。

経団連の新田秀司労働政策本部長は、「同じ業種の中でもプラスのところもあればマイナスのところもあり、業種全体の傾向で語るのは難しくなっている。賃上げの原資はベースアップに回してボーナスは去年よりも少なくなった会社もあると思うが、総じて賃上げをしっかりやっていこうという結果が出ている」と述べました。