IHI 防衛部門 人員拡大計画さらに引き上げ エンジン開発強化へ

大手機械メーカーのIHIは、政府が防衛費を増強するなか、ことし9月に決めていた防衛部門の人員の拡大計画をさらに引き上げたことがわかりました。新たに300人を採用して今の1.5倍以上の体制とし、次期戦闘機向けのエンジン開発などを強化する方針です。

IHIは、政府が防衛費を増強するなか、ことし9月、防衛部門を含む航空・宇宙・防衛事業分野に100人の経験者を採用する計画を公表していました。

関係者によりますと、この計画をさらに引き上げ、防衛部門だけで再来年度までをめどに300人の経験者を採用する方針を決めたことがわかりました。

これによって防衛部門の人員は今のおよそ550人から少なくとも850人まで拡大され、1.5倍以上の体制となります。

会社としては、日本、イギリス、イタリアの枠組みで開発を進めている次期戦闘機向けのエンジンの開発を強化するほか、防衛省向けの航空機エンジンの改良などを進めるねらいがあります。

防衛関連産業の間では、三菱電機が防衛・宇宙事業の人員をおよそ1000人増やすほか、三菱重工業も来年度からの3年間で防衛部門で3割程度人員を増やす計画を示すなど、事業を強化する動きが一段と広がっています。