ロシアのLNG開発プロジェクト 日本など外国企業が参画停止か

ロシアの有力紙は、日本企業も出資する、ロシアのLNG=液化天然ガスの開発プロジェクトについて、日本など外国企業が参画の停止を表明したと伝えました。将来の日本へのLNGの供給にも影響が出る可能性があるとみられます。

ロシアの北極圏で進められているLNGの開発プロジェクト「アークティックLNG2」は、ロシアのほか、フランス、中国、そして日本からも大手商社の「三井物産」とJOGMEC=エネルギー・金属鉱物資源機構が出資しています。

ロシアの有力紙「コメルサント」は25日、ロシア政府関係者の話として、「アークティックLNG2」の事業について日本など外国企業がプロジェクトの参画の停止を表明したと伝えました。

この事業については、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、アメリカ政府が11月に開発プロジェクトの事業会社を制裁の対象に加えていて、こうした制裁による影響で、事業の停止が「不可抗力」になったとしています。

「コメルサント」は、日本側などはアメリカ政府に対して制裁の対象外になる可能性について問い合わせてきたとしていますが、開発プロジェクトの先行きが不透明になれば、将来の日本へのLNGの供給にも影響が出る可能性があるとみられます。