東海道新幹線の運転士 運転中にスマホで競馬ニュース記事閲覧

東海道新幹線の30代の運転士が、運転中に業務用のスマートフォンで競馬ニュースの記事を閲覧していたことが分かりました。関東運輸局では、詳しい聞き取りを行い、運転士の処分を検討することにしています。

JR東海によりますと、11月26日、滋賀県の米原駅と岐阜県の岐阜羽島駅の間を走行中の東海道新幹線の「ひかり」で、30代の男性運転士が、運転中に業務用のスマートフォンで競馬ニュースを閲覧していたということです。

会社が、乗務員の業務用スマートフォンの使用履歴を、定期的に調べる中でこの運転士のスマートフォンからサイトの閲覧履歴が確認され、発覚したということです。

会社の聞き取りに対し、運転士は「サイトを検索したい気持ちが勝ってしまった」と話しているということです。

この件を受けて会社は、東海道新幹線のすべての運転士や車掌を対象に、運転中の携帯電話の利用状況について調査を行いましたが、ほかに不適切な利用は確認されなかったとしています。

会社は今回の事案について、25日付けで関東運輸局に報告書を提出し、運輸局では、今後、報告書をもとに詳しい聞き取りを行い、運転士の処分内容を検討することにしています。

JR東海は「運転業務に専念すべき会社の指導に反するもので、厳正に対処します。業務用の携帯電話の機能制限をさらに強化し、再発を防止します」とコメントしています。