認知症早期支援へ 薬局薬剤師が行政・医療機関につなぐ 品川区

認知症の人への早期の支援が課題となる中、薬の飲み忘れなどから、患者の認知症の症状に気付きやすい地域の薬局の薬剤師に、行政や医療機関につなぐパイプ役を担ってもらう取り組みが東京 品川区で始まりました。

この取り組みは、地域の薬局の薬剤師の協力を得て認知症の人の早期支援につなげようと品川区が独自に始めました。

25日は区役所で、区の薬剤師会の会長など3人に、森澤恭子区長からパイプ役の薬剤師としての認定証が授与されました。

品川区内では、認知症の患者が、介護認定を受けている人だけでも2040年におよそ2万人に達すると推計されていますが、区が実施する「物忘れ検診」の受診などが進まず、早期の支援につなげられないことが課題となっています。

こうした中、薬を飲み忘れたり、同じ薬を重複して飲んでしまうなど、患者に認知症のような症状が出ていることに気付きやすい薬剤師に、相談に対応したり行政や医療機関などにつなぐパイプ役になってもらうことで、まだ認知症の診断がついていない初期の患者も含めて、早期の支援につなげるねらいです。

品川区によると、行政と薬剤師が連携する取り組みは全国でも珍しいということで、25日時点で104人がパイプ役に認定されています。

品川区薬剤師会の加藤肇会長は「かかりつけ薬局として患者さんと顔が見える関係を築いている薬剤師の力を生かして、地域ぐるみで支援につなげていきたい」と話していました。