首里城正殿 火災からの再建工事 骨格が完成 那覇

火災からの再建工事が進められている那覇市の首里城正殿で25日、骨組みの中心となる「棟木」を屋根に取り付ける作業が行われ、骨格が完成しました。

2019年の火災で焼失した首里城の再建工事では、ことし9月から「柱」や「はり」500本余りの組み立てが行われていて、25日はその締めくくりとして骨組みの中心となる「棟木」を屋根の一番高い位置に取り付ける作業が行われました。

職人たちはまず、愛知県や岡山県、それに静岡県から調達した4本の木材をクレーンで屋根の最も高い部分までつり上げながら、くぎを使わず木づちで打ちつける伝統的な工法でつなぎ合わせました。

そして、全長21.5メートル、重さ1.5トンの棟木を作り上げ、正殿の骨格を完成させました。

正殿の再建で工事長を務める奥村耕治さんは「年内に節目を終えられたので本当にほっとしています。大工さんたちがよく頑張ってくれたと思います。これから目に見えるものが取り付けられていきますので、かつての姿をいま一度、どんどん皆さんにお見せできるような仕事ができればと思います」と話していました。

首里城正殿は2026年の完成を目指していて、来年2024年6月ごろから屋根の瓦ぶきや塗装も始まるということです。