首相 認知症対策強化で 年度内にガイドライン策定などを指示

認知症対策の強化に向け、岸田総理大臣は、1人暮らしの認知症の高齢者などが安心して生活できるよう、年度内にガイドラインを策定するとともに、必要な施策を「骨太の方針」に盛り込むよう関係閣僚に指示しました。

認知症対策を検討してきた政府の「認知症と向き合う『幸齢社会』実現会議」は、25日、岸田総理大臣も出席して会合を開きました。

この中では、これまでの意見のとりまとめが行われ、
▽1人暮らしの認知症の高齢者などが安心して生活できるよう年度内に新たにガイドラインを策定することや
▽認知症の原因の1つ、アルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」が承認されたことも踏まえ、必要な検査や医療、相談などの体制を整備することなどが盛り込まれました。

これを受けて岸田総理大臣は「会議での意見を踏まえ、ガイドラインを策定するとともに、官房長官を中心に必要な論点の整理などを進め、『骨太の方針』にその内容を今後の方針とともに盛り込んでほしい」と述べました。

また、認知症の人の社会参加を進めるため工程表を年度内にまとめるよう関係府省に指示したほか、認知症対策を推進するための基本計画の策定に向け、関係者でつくる新たな会議を設置することも明らかにしました。