千葉 いすみ鉄道 全線で運転再開 9月の記録的な大雨で被害

千葉県のいすみ鉄道は、ことし9月の記録的な大雨の影響で一部の区間で運転ができなくなっていましたが、復旧工事が進み、25日、全線で運転を再開しました。

大多喜町といすみ市を結ぶいすみ鉄道は、ことし9月の記録的な大雨の影響で枕木が流されるなどの被害があり、上総中野駅から大多喜駅の間で運転できない状況が続いていました。

その後、復旧工事が進み、25日、およそ3か月半ぶりに全線で運転を再開し、大多喜駅では25日朝、上総中野方面からの列車が到着しました。

買い物のために利用しているという70代の男性は「いままで代行バスだったので大変でした。頑張って開通してくれてありがたい」と話していました。

また、被害が特に大きかった上総中野駅と西畑駅の間の現場近くでは、社員や工事関係者ら20人が集まり、運転再開を祝うセレモニーが行われました。

セレモニーではいすみ鉄道の古竹孝一社長から復旧工事を担った事業者などに感謝状が手渡され、参加者全員で現場を通る列車を見守りました。

古竹社長は「社員の誰もが今まで経験したことない災害だったが、地域の人からの『頑張って』という声が励みになった。年内に復旧できてよかった」と話していました。