“AI兵器 対応急がれる” 国連総会で決議を採択

AI=人工知能を使って兵器が人間の関与なしに攻撃目標などを判断して攻撃する、自律型致死兵器システム「LAWS」について、国連総会は世界の安全保障に与える影響を懸念し、対応が急がれるとする決議を賛成多数で採択しました。

AI=人工知能を使って兵器が人間の関与なしに攻撃目標や方法を判断して攻撃する、自律型致死兵器システム「LAWS」は、戦場で使われれば民間人の犠牲などを深刻化させるおそれがあると指摘されています。

国連総会では22日、この自律型致死兵器システムについて
▽世界の安全保障に与える影響に懸念を示し対応が急がれるとしたうえで
▽グテーレス事務総長に課題をまとめて報告するよう求める決議案が提出されました。

採決の結果
▽日本やアメリカなど152か国の賛成で採択されましたが
▽ロシアやインドなど4か国が反対し
▽中国や北朝鮮、イスラエルなど11か国が棄権しました。

自律型致死兵器システムについて国連総会で決議が採択されるのは初めてで、各国でAIを利用した兵器システムの開発が進むなか、具体的な規制につながるか注目されています。