ウクライナ 爆発物探知や国境警備などで活躍の犬を表彰

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで、22日、爆発物の探知や国境の警備などで活躍している犬たちを表彰するイベントが開かれました。

このイベントは、ウクライナで犬の訓練を行う団体などが首都キーウで開きました。

団体は、爆発物の探知や要人の警護、それに傷ついた兵士の心のケアなど、ロシアの軍事侵攻後、各地でさまざまな仕事をしている犬たちをたたえるカレンダーを作成しました。

イベントでは、カレンダーの各月に登場する犬たちが訓練士とともにステージに上がり、メダルや犬用のおもちゃなどが贈られていました。

訓練士のひとり、アリナ・パニナさんは、東部の要衝、マリウポリの港で任務に当たっていたところ、ロシア軍の攻撃を受け、2匹の犬とともに半年間にわたって捕虜となったということです。

その後、パニナさんは解放されましたが、2匹の犬はいまもロシアにとらわれたままだということで、カレンダーにはおりに入れられた2匹の犬に思いをはせるパニナさんの姿が描かれています。

現在は、新たなパートナーの犬とともに国境で薬物の探知などの仕事を続けているということです。

パニナさんは「彼らとは一心同体で、捕虜になっている間、食べ物を分け合って生き延びました。いつか2匹を取り戻せることを願っています」と話していました。