オスプレイ墜落事故 機体主要部分を回収するサルベージ船到着

先月、アメリカ軍の輸送機「オスプレイ」が鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故で、海中で見つかった機体の主要部分を回収するためのアメリカ軍のサルベージ船が現場海域に到着しました。近く、引き揚げに着手するとみられます。

残る乗員1人の捜索と原因究明に必要な機体の主要部分を引き揚げ

アメリカ空軍の輸送機「オスプレイ」が先月29日、屋久島沖に墜落した事故では、乗員8人のうちこれまでに7人の遺体が収容されていますが、残る1人の行方がわかっていません。

アメリカ軍は屋久島空港沖の海中で見つかった機体の主要部分を引き揚げる方針で、23日午前、サルベージ船が現場海域に到着しました。

防衛省によりますと、アメリカ軍は残る乗員1人の捜索にあたるとともに近く、原因の究明に必要な機体の主要部分を引き揚げるということです。

今回の事故をめぐって第10管区海上保安本部は、アメリカ軍に対し事故原因の究明に向けた捜査への協力を要請していますが、機体の検証などを行う場合は日米地位協定などに基づきアメリカ側の同意が必要で、同意が得られなければ日本側による原因の解明は困難になります。