イスラエル ハマス指導者に“もうすぐ銃を” ガザ南部攻勢へ

イスラエルのガラント国防相は、イスラム組織ハマスのシンワル指導者について「もうすぐわれわれに銃を向けられることになるだろう」と述べ、ハマスの本格的な解体に向けてガザ地区の南部で攻勢を一層強めていく姿勢を示しました。

ガラント国防相は22日、ガザ地区北部は制圧しつつあり南部でもハマスのガザ地区トップのシンワル指導者がいるとみられるハンユニスを中心に軍事作戦を強化していると明らかにしました。

そのうえで、シンワル指導者が地下トンネルに潜伏しているとみられることを念頭に「いま彼は、頭上にいるイスラエル軍の車両や空爆の音が聞こえているに違いない。もうすぐわれわれに銃を向けられることになるだろう」と述べ、ハマスの本格的な解体に向けて南部で攻勢を一層強めていく姿勢を示しました。

これに対してハマスは声明で「この脅迫は意味のないものだ」と反発しました。

またイスラエル軍は22日、犬の体に取り付けられたカメラで地下トンネルの内部を撮影したとする映像を公開しました。

数百メートルにおよぶトンネル内を捜索した結果司令や通信の設備が見つかったとしています。

イスラエル軍のハガリ報道官は22日の記者会見で、ガザ市でハマスの幹部が利用していた地下トンネルを新たに発見し、爆破したと明らかにした上で「最終的には、ハマスがトンネルから攻撃する能力を奪い取るため、ほかのトンネルも攻撃していく」と強調しました。