年越し前に生活が苦しい人からの相談に応じる全国一斉の相談会

年越しを前に物価の高騰などで生活が苦しい人からの相談に弁護士などが電話や対面で応じる全国一斉の相談会が行われています。

この相談会は、働き口が減り、行政による支援が少なくなる年越しの時期を前に、弁護士や労働組合などでつくる支援グループが開いています。

全国一斉の電話相談のほか、東京や千葉、埼玉などの12の地域では対面相談も行い、このうち埼玉県川口市の会場では食料の無料で配付も行っていて午前中から続々と相談者が訪れています。

40代の男性は、派遣での仕事が安定せず、家賃を5か月滞納し、電気代も払えていないと訴え、担当者は、自治体が運営しているシェルターへの入居などを勧めていました。

支援グループによりますと最近は、長引く物価高騰の影響で、生活費が足りないという相談が相次いでいて、コロナ禍で借金をしたり失業したりした人からの相談も多いということです。

支援グループでは、自治体の窓口の紹介や食料品の支援を行う団体につなぐこともできるとして、生活に困っている人は気軽に相談してほしいと呼びかけています。

支援グループの猪股正弁護士は「年末で仕事が途絶えるなどして追い詰められる前に悩みを抱え込まずに相談してほしい」と話していました。

この「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」は、電話での相談を23日午後6時まで受け付けています。

電話番号は全国共通のフリーダイヤル、0120-157930です。