ダイハツ インドネシアの子会社 国内向けの出荷を再開

ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題で国内外のすべての車種の出荷の停止を決めたと発表しましたが、インドネシアの子会社は、現地当局との間で品質や安全性に問題がないと確認できたとして22日、インドネシア国内向けの出荷を再開したことを明らかにしました。

ダイハツ工業は20日、国の認証取得の不正問題で、新たに64車種で174件の不正が見つかったことを公表し、国内外のすべての車種の出荷の停止を決めたと発表しました。

海外では、東南アジアを中心に展開していてインドネシアの子会社「アストラ・ダイハツ・モーター」でも20日以降、出荷を停止していました。

これについてインドネシアの子会社は、現地当局との協議の結果、品質や安全性に問題がないことが確認できたとして22日、インドネシア国内向けの自動車の出荷を再開したと明らかにしました。

また、ダイハツの親会社のトヨタ自動車もインドネシアの現地法人がダイハツと共同開発した小型車などについて、インドネシア国内向けの出荷を再開したとしています。

一方、ダイハツとトヨタは、インドネシア以外の国などに向けた車種については、引き続き、輸出先の当局と協議を続けているとしています。

ダイハツは、東南アジアではマレーシアやタイなどにも生産拠点がありますが、引き続き現地の当局と出荷の再開に向けた協議を続けるとしています。

トヨタ自動車 豊田章男会長「申し訳なかった」

ダイハツ工業の親会社のトヨタ自動車の豊田章男会長は、訪問先のタイで22日、地元メディアなどの取材に応じ「ご心配おかけしまして、申し訳なかったとまず申し上げたい」と述べました。

そして「今後、ダイハツが一日も早く信頼を取り戻すよう全社一丸となり、親会社のトヨタとしても全面協力をしていく」と述べました。