SNSで知り合った人物に投資名目で2億円余詐取される 福岡

福岡市の60代の女性が、SNSで知り合った人物のうその話を信じて、投資の名目で合わせて2億1000万円余りをだまし取られていたことがわかりました。福岡県警察本部に届け出があった特殊詐欺事件としては、これまでで最も高額な被害で、警察が捜査しています。

警察によりますと、ことし9月、SNS上の投資関連の投稿を閲覧したことをきっかけに、福岡市中央区の60代の女性のもとに面識のない「成田」と名乗る人物からメッセージが送られてました。

女性はその後、この人物を介して「アシスタント」や投資サイトのカスタマー担当者を名乗る人物らを紹介され、投資サイトにアカウントを開設するよう勧められ、指示されるままに金や石油に関する投資などの名目で、指定された口座に合わせて25回にわたり、総額2億1050万円余りを振り込み、だまし取られたということです。

12月に入り、自分のアカウントの金を引き出せないことを不審に思った女性が警察に相談して被害が発覚したということです。

警察が調べたところ、当初、女性側に投資の「利益」として、1万円から十数万円が支払われたこともあったということで、警察は、詐欺の発覚を遅らせようとしたとみています。

福岡県警に届け出があった特殊詐欺事件としては、これまでで最も高額な被害だということで、警察が捜査しています。

福岡県内の特殊詐欺の被害額は、ことし11月末までに10億円を超え、深刻な状況となっていて、警察は、電話やSNSのやりとりで金の話が出たら、すべて詐欺だと疑い、金は渡さずに警察や周囲の人に相談するよう呼びかけています。