保育所長ら園児に「何様?」 園児をたたいた疑いも 埼玉 熊谷

埼玉県熊谷市の市立保育所で、子どもの心を傷つけるような言動が確認されたため市が調査したところ、所長と保育主任などが園児に「何様なん?」などと暴言を吐いていたほか、所長が園児の内ももを強くたたいた疑いがあることが分かり、市は厳正に対処するとしています。

熊谷市によりますと、市立の吉見保育所で「不適切な保育が行われている」という指摘が市に寄せられ、市が0歳から2歳児の保育室の録音データを調べたところ、子どもの心を傷つけるような言動が確認されました。

そして、市がさらに保育士への聞き取り調査を進めたところ、
▽所長と保育主任など複数の保育士が0歳から6歳までの園児に対して「何様なん?」、「牛舎みたいなにおい」、「あのバカ頭だから。あのお父さんだし」などと暴言を吐いて心理的な虐待をしていたことや
▽所長が、2歳の女の子に対し内ももを強くたたく身体的な虐待を行った疑いがあることが分かりました。

市は21日、保護者向けの説明会を開いて謝罪し、今後は、すべての市立保育所の保育室にカメラを設置して再発防止に努めるとしています。

熊谷市保育課の新藤守治課長は「園児や保護者の皆様に深くおわび申し上げます。中心的な立場にあった2人に対しては厳正に対処します」と話していました。