新型コロナ感染状況 “4週連続の増加 年末年始 対策徹底を”

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、12月17日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が4.15人で、前の週の1.18倍となっています。厚生労働省は「緩やかな増加傾向が続いていて4週連続の増加となった。年末年始で高齢者など人に会う機会が増える時期なので、引き続き感染対策を徹底してもらいたい」としています。

厚生労働省によりますと、12月17日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から3132人増えて2万511人となりました。

また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は4.15人で、前の週の1.18倍となりました。

前の週から増加が続くのは4週連続となります。

都道府県別では多い順に
▽山梨県が9.63人
▽北海道が9.31人
▽長野県が8.49人
▽愛知県が6.09人
▽岐阜県が5.97人などとなっていて、
40の都道府県で前の週より増加しています。

12月17日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は1320人で、前の週と比べて176人の減少でした。

厚生労働省は全国の流行状況について「緩やかな増加傾向が続いていて、4週連続の増加となった。年末年始で高齢者など人に会う機会が増える時期なので、引き続き感染対策を徹底してもらいたい」としています。

1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▽山梨県は9.63人
▽北海道は9.31人
▽長野県は8.49人
▽愛知県は6.09人
▽岐阜県は5.97人
▽愛媛県は5.69人
▽香川県は5.51人
▽富山県は5.42人
▽茨城県は5.41人
▽新潟県は5.4人
▽山口県は5.16人
▽栃木県は4.64人
▽石川県は4.52人
▽福島県は4.44人
▽和歌山県は4.43人
▽群馬県は4.37人
▽三重県は4.3人
▽大分県は4.24人
▽千葉県は4.2人
▽埼玉県は4.2人
▽滋賀県は4.15人
▽青森県は4.08人
▽静岡県は4.05人
▽鳥取県は4.03人
▽奈良県は3.96人
▽岡山県は3.95人
▽熊本県は3.94人
▽宮崎県は3.72人
▽福井県は3.69人
▽宮城県は3.65人
▽京都府は3.61人
▽山形県は3.51人
▽兵庫県は3.49人
▽鹿児島県は3.4人
▽秋田県は3.29人
▽岩手県は3.26人
▽福岡県は3.16人
▽広島県は3.15人
▽徳島県は3.11人
▽長崎県は3.07人
▽高知県は2.93人
▽佐賀県は2.85人
▽島根県は2.61人
▽東京都は2.58人
▽神奈川県は2.5人
▽大阪府は2.49人
▽沖縄県は2.07人

専門家「新型コロナ感染 急激な増加の可能性も」

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、インフルエンザの流行状況について「地域によっては減少傾向がみられているが、このまま減少が続くのか、あるいは再び増加して例年と同様に来月後半から2月にかけてピークに向かっていくのか、注意してみていく必要がある」と話しています。

また、新型コロナウイルスの感染状況について「これからクリスマスや年末年始など人と人との接触の機会が増える時期に入り、感染のリスクが高まる。今後も増加が続けば、来月中旬から2月のはじめにかけて、急激な増加が生じる可能性がある」として懸念を示した上で「周囲の状況に応じて換気やマスクの着用などの対策を取ってほしい。感染し、症状が悪化した場合は早めに医療機関を受診してほしい」と話しています。