日本の大陸棚 小笠原諸島東側で拡大へ 資源開発の進展が期待

日本の大陸棚が、小笠原諸島の東側の海域で、およそ12万平方キロメートル広がることになりました。
この海域では、レアメタルをはじめとした重要鉱物が海底にあるとされ、開発の進展が期待されます。

国連海洋法条約では、資源を採掘できるなどの主権的権利が認められる大陸棚は、原則、各国のEEZ=排他的経済水域の内側の範囲と定めていますが、海底の地形など、一定の条件を満たし、関係国の理解が得られれば、外側に広げられるとの規定があります。

日本政府はこれを踏まえ、小笠原諸島の東側のEEZ外にある「小笠原海台」と呼ばれる海域について、日本の大陸棚に位置づけたいとして、国連の委員会から大陸棚の拡大を認める勧告を得たあと、水域を接するアメリカ側と10年近く前から調整を続けてきました。

岸田総理大臣は22日の政府の会合で「小笠原海台」の海域のほとんどの部分、およそ12万平方キロメートルについて、アメリカ側との調整がついたとして、日本の大陸棚として正式に位置づけることを明らかにしました。

来年春ごろに必要な政令の改正を行うことにしています。

資源エネルギー庁によりますと、この海域は、レアメタルをはじめとした重要鉱物が海底にあるとされ、大陸棚の拡大により、開発の進展が期待されます。