インフルエンザ患者数 前週比減も 引き続き感染対策必要

全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、12月17日までの1週間で1医療機関当たり29.94人と、前の週から減少しました。専門家は、2つのA型のウイルスが同時に流行していることが今シーズンの特徴だとして、「一度かかったとしても安心せず、手洗いや換気など基本的な感染対策を続けてほしい」としています。

患者数 1医療機関当たり29.94人

国立感染症研究所などによりますと、12月17日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は14万7858人で、前の週から1万8832人減少しました。

また、1医療機関当たりでは、前の週から3.78人少ない29.94人となりました。

データを基に推計されるこの1週間の全国の患者数はおよそ101万9000人となっていて、ことし9月4日以降の累積の患者数はおよそ902万2000人と推計されています。

23道県で「警報レベル」30人超

都道府県別に見ますと、
▽大分県が55.17人
▽宮崎県が53.26人
▽宮城県が49.13人
▽北海道が47.25人
▽三重県が41.28など
23の道と県で「警報レベル」の30人を超えているほか、
▽東京都で20.48人
▽大阪府で19.72人
などとなっていて、沖縄県を除く23の都府県で「注意報レベル」の10人を超えています。

専門家 “2つの型が同時流行 今後の推移に注視必要”

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、「今シーズンはA型のインフルエンザウイルスの『H3』と『H1』の2つが同時に流行していることが特徴で、今後の推移を注視していく必要がある。一度かかったとしても安心せず、手洗いや換気など基本的な感染対策を続けてほしい」と話しています。