イスラエル軍 ガザ中心部のトンネル網の破壊を発表

イスラエル軍は21日、イスラム組織ハマス指導部の重要な拠点につながるトンネル網を破壊したと発表し、ハマスの解体に向けて自信を示しました。

ハガリ報道官、は21日の記者会見で、ガザ市の中心部にあるトンネル網を破壊したと発表しました。

イスラエル軍は、このトンネルはハマスの幹部が潜伏するアパートや、さまざまな施設などにつながっていたとしています。

ハガリ報道官は「ハマスにとって重要なインフラが破壊されたことで、ハマスは戦略の能力を奪われた」と主張し、ハマスの解体に向けて自信を示しました。

イスラエル軍が公開した映像では、ガザ市中心部の広い範囲で爆発による炎が一斉に上がっているのが分かります。

このトンネル網をめぐっては、イスラエル軍のハガリ報道官が20に「ハニーヤ最高幹部、デイフ司令官、シンワル指導者らが日常的にも、緊急時にも利用し、10月7日も、ここから指揮をとっていた」と述べていました。

また、イスラエル軍はガザ地区内の全域で、地上での軍事作戦を強化して、戦闘休止後、すでに2000人以上のハマスの戦闘員を排除したと主張しているほか、ガザ地区南部ハンユニスの周辺では、兵士の数を増やして地下での戦闘に重点的に取り組んでいるとしています。

一方、イスラエルのメディアは21日午後、ロケット弾あわせて数十発がガザ地区からイスラエル最大の商業都市、テルアビブなど、イスラエル中部の各地に向けて発射されたと伝えました。

ハマスの軍事部門カッサム旅団は、同日にテルアビブに向けてロケット弾を発射したと投稿していて、両者の攻防が続いています。