ジブチで活動の自衛隊に任務追加 有事の際に邦人保護など 政府

政府は、22日の閣議で、アフリカ東部のジブチを拠点に海賊対策を行っている自衛隊の部隊が、中東、アフリカ地域での有事の際に日本人の保護や輸送を行えるよう任務を追加することを決定しました。

自衛隊は、アフリカ東部のジブチを拠点に、ソマリア沖、アデン湾での海賊対策や、中東地域で日本に関係する船舶の安全確保に必要な情報収集を行っています。

その一方でジブチには
▽ことし4月、情勢が悪化するスーダンから自衛隊機で日本人が退避したほか
▽10月には、イスラエル・パレスチナ情勢の悪化に伴い、イスラエルにいる日本人を退避させる際、自衛隊機が待機しました。

政府は、22日の閣議で、こうした有事の際にジブチを拠点に活動する自衛隊の部隊が、日本人の保護や輸送を行えるよう決定しました。

これを受けて、防衛省は年明けから必要な装備品の準備や施設整備を進めるほか、同様にジブチに拠点を構えるアメリカ軍やフランス軍と、平時から緊密に情報共有を行うことにしています。