インド洋大津波と東日本大震災 防災経験などを共有する交流会

2004年に発生したインド洋大津波の最大の被災地、インドネシアのアチェ州を東日本大震災で被災した岩手県大槌町の高校生たちが訪れ、防災の経験などを共有する交流会が開かれました。

インドネシア、スマトラ島北西部のアチェ州は、2004年に発生したインド洋大津波で16万人以上が犠牲になり、東日本大震災で被災した東北の自治体などと交流が続いています。

インド洋大津波の発生から12月26日で19年になるのを前に、岩手県大槌高校の生徒たち4人が州都のバンダアチェ市を訪れ、21日は地元の中学校で開かれた交流会に参加しました。

この中で生徒たちは、東日本大震災以降、避難所の運営訓練を行うなど、防災や減災の取り組みを進めてきたことを伝えました。

また「津波から走って逃げることはできるのか」など津波に関するクイズも行い、地元の生徒たちも防災について楽しみながら学んでいました。

交流会に参加した14歳のアルファキさんは「日本から来た友達に会えてうれしい。津波の被害をどう防ぎ、災害時に何をすべきかを学ぶことができた」と話していました。

大槌高校2年の菊池康介さんは「アチェの人たちが経験したことも教えてもらえてよかった。1回だけの交流ではなく、継続的にお互いの教訓を交換することでよりよい伝承ができると思う」と話していました。