千葉 銚子市が誘致の千葉科学大学 公立化の検討委員会 設置へ

千葉県銚子市は市が誘致した「千葉科学大学」の公立大学への移行について検討するため、有識者などによる委員会を新たに設置することを決めました。

「千葉科学大学」は、2004年に銚子市が敷地の貸し付けと77億円余りの支援を行って誘致した大学で、岡山県に本部がある学校法人「加計学園」が運営しています。

今年度は1500人近くの学生が在籍していますが、定員割れとなっていて、ことし10月「大学を存続させるため」などとして、市に対して公立大学への移行を求める要望書を提出しました。

これを受けて銚子市は、大学の「公立化」が可能かどうかを検討することになり、21日の市議会で、有識者などで構成される委員会を新たに設置することなどを定めた条例が、全会一致で可決・成立しました。

市は年明けにも委員会を開催し、公立化に伴う市の財政面への影響などについて議論することにしています。

銚子市の越川信一市長は、市議会の中で「千葉科学大学は市が誘致した大学で存続を強く望むが、市に財政負担が生じないことが基本になる。速やかに委員の人選を進め、専門的な見解をいただきたい」と述べました。