生成AI関連サービス “2030年に約20倍 30兆円規模に”需要予測

生成AIに関連するサービスなどの世界需要が2030年には2100億ドル、日本円で30兆円規模となり、今のおよそ20倍に拡大する予測を業界団体がまとめ、技術者などの人材育成の強化が欠かせないとしています。

JEITA=電子情報技術産業協会は、生成AIの開発や、関連サービスなどの世界需要の予測を企業への聞き取りや各国の動向などをもとにまとめました。

それによりますと、世界需要は、2030年には2110億ドル、今の日本円で30兆円規模になると予測しています。

ことしの106億ドルからおよそ20倍に拡大し、製造業での開発支援や、金融・通信分野での業務の効率化など幅広い分野で急速に市場が成長するとしています。

また日本での需要も、ことしの1188億円から2030年には1兆7774億円となり、およそ15倍に増えると予測しています。

JEITAの小島啓二会長は会見で、需要の拡大の流れを日本企業が取り込むためには、技術者などの人材育成の強化が欠かせないと指摘しました。

そのうえで、「ものづくりの分野では経験スキルの継承などで生成AIが活躍でき、人材育成と合わせてものづくりの力を伸ばす鍵になる」と述べました。

JEITAは企業向けのガイドラインを新たに作成するなどして、生成AIの導入を支援していくとしています。