規制対象“大麻グミ” 類似成分含む製品 販売 禁止命令 厚労省

大麻に似た成分が入ったグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、規制対象になったグミと類似した成分を含む製品の販売が続けられていることから、厚生労働省は21日、類似の38の製品について、全国の店舗やインターネットでの販売を禁止する命令を出しました。

大麻に類似した危険ドラッグをめぐっては、いわゆる“大麻グミ”に含まれていた「HHCH」が規制対象の薬物に追加され、今月から販売などが禁止されています。

一方、類似の成分が入った製品の販売は続けられています。

厚生労働省によりますと、ことし11月以降、規制の対象になっていない大麻に類似した成分、「HHCP」や「THCPO」を含むとみられる製品を摂取したあと、救急搬送されたケースが全国で少なくとも6件報告されているということです。

こうした状況を受け、指定薬物以外の成分でも生産や流通を広域的に規制する必要があるとして、規制の対象になっていない大麻類似成分、「HHCP」や「THCPO」などを含むとみられるグミやクッキーなど38の製品について、21日付けで、医薬品医療機器法に基づき、全国の店舗やインターネットでの販売を禁止する命令を出しました。

厚生労働省は、早ければ年明け以降に「HHCH」と構造が似た成分をまとめて指定薬物として規制対象にする「包括指定」を行うことにしています。