整備新幹線 来年度事業費2275億円の方針 9割を北海道新幹線に

政府は、北海道、北陸、九州の3つの整備新幹線について、来年度の事業費の総額を今年度より335億円多い2275億円とする方針を固めました。このうち9割を路線の工事が進む北海道新幹線に充てることにしています。

来年度予算案には、北海道、北陸、九州の3つの整備新幹線の事業費に国の負担として803億円余りが計上される見通しです。

政府は、この国の負担に地元自治体やJR各社の負担を合わせた事業費の総額を今年度より335億円多い2275億円とする方針です。

このうち、
▽北海道新幹線の新函館北斗と札幌の区間には、今年度を360億円上回る2060億円が充てられます。

この区間では、建設資材の高騰や工事の遅れなどを背景に、事業費が当初の計画より6450億円程度膨らむという試算も示されていて、来年度の事業費全体の9割を占めることになります。

また、
▽北陸新幹線は、2024年3月に開業を控えた金沢と敦賀の区間に150億円が充てられます。

▽九州新幹線は、去年開業した「西九州ルート」の武雄温泉と長崎の区間で残った工事を進めるため64億円を充てる計画です。