NY 原油先物価格一時1バレル=75ドル台に 紅海フーシ派攻撃で

イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返し、石油大手や海運大手各社が相次いで紅海を経由した輸送を一時停止したことを受けて、20日のニューヨーク原油市場では、原油の供給への影響が懸念され、国際的な原油の先物価格が一時、1バレル=75ドル台まで上昇しました。

20日のニューヨーク原油市場では、国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格がおよそ2週間ぶりに一時、1バレル=75ドル台まで上昇し前日の終値と比べた上昇率は一時、2%を超えました。

ロンドンの市場で取り引きされている、北海産のブレント原油の先物価格も、20日は一時、1バレル=80ドルを超えました。

イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返し、石油大手や海運大手各社が相次いで紅海を経由した輸送を一時停止したことを受けて、原油の供給にこれまでより時間がかかるなど影響への懸念が広がっていることが背景にあります。

WTIの先物価格は今月上旬に5か月ぶりに1バレル=70ドルを割り込みましたが、再び上昇傾向に転じています。

市場関係者は「紅海を経由した海上輸送ができない状況が続けば、原油価格の上昇が続く可能性がある」と話しています。