自民 スマホ操作しながらの運転で事故 厳罰化など求める提言

危険運転致死傷罪のあり方を検討する自民党の作業チームは、スマートフォンを操作しながらの運転で事故を起こした場合の厳罰化などを求める提言を岸田総理大臣に手渡しました。

自民党の作業チームの座長を務める平沢元復興大臣は、交通事故の被害者の遺族らとともに総理大臣官邸を訪れ、岸田総理大臣に提言を手渡しました。

提言では、悪質で危険な運転にもかかわらず危険運転致死傷罪で処罰されないケースがあり、国民の常識と法の適用の現状にかい離があると指摘しています。

そのうえで、最高速度を大幅に上回る運転による事故を起こした場合に被害者や国民が納得できる処罰を可能とするよう法改正も含めて検討することを求めています。

さらに、一定の基準値を超える飲酒運転や信号無視、スマートフォンを操作しながらの運転で事故を起こした場合の厳罰化も検討すべきだとしています。

岸田総理大臣は「危険で悪質な運転によって尊い命が失われることはあってはならず、厳しく対処するのは当然だ。法務省で直ちに検討させたい」と応じました。

このあと平沢氏は、記者団に対し「被害者の方が何とか法律を改正してほしいと運動している。各党の了解をいただき、できるだけ早く法改正を実現したい」と述べました。