英国防省 ロシア軍のミサイル「キンジャール」精度低いと分析

ウクライナ空軍が12月14日にキーウ周辺で迎撃したとするロシア軍のミサイル「キンジャール」について、イギリス国防省は、ことし8月以降では初めて使用されたとの分析を明らかにするとともに、精度が低いとの見方を示しています。

ウクライナ空軍は20日、ロシア軍が首都キーウや南部オデーサ州などに対して、19機の無人機による攻撃を仕掛け、このうち18機を撃墜したと発表しました。

けが人や被害は出ていないということですが、南部の都市ヘルソンでは、子ども4人を含む9人がけがをしたということです。

一方、ロシア軍が極超音速ミサイルだとする「キンジャール」について、ウクライナ空軍が12月14日に、3発のうち1発をキーウ周辺で迎撃したと発表したことについて、イギリス国防省は19日に新たな分析をまとめました。

それによりますと、ことし8月以降では、キンジャールが初めて使用された可能性が高いとしています。

「キンジャール」は、プーチン大統領が2018年に発表した6つの新型兵器の1つで、ロシア側は最大マッハ10の速さで飛行できると主張しています。

イギリス国防省は、重要な標的を攻撃するために限定的に使用されてきたミサイルだとした一方、命中の精度が低いか、ウクライナ側に迎撃されているとの見方を示しています。