覚醒剤19億円余密輸か カナダ国籍の容疑者2人告発 東京税関

覚醒剤およそ31キロ、末端の密売価格で19億円余りを同じ航空機でカナダから密輸しようとしたとして、東京税関は20代のカナダ国籍の容疑者2人を関税法違反の疑いで検察に告発しました。羽田空港で手荷物に隠した状態で一度に押収された覚醒剤の量としては過去最大になるということです。

東京地方検察庁に告発されたのはいずれもカナダ国籍のモハメッド・ゼイン・カワー・シャビアー容疑者(23)と、モハメド・アリーズ・カーン容疑者(23)です。

東京税関によりますと、2人は11月、カナダのトロント空港から羽田空港に到着した同じ航空機で、覚醒剤合わせておよそ31キロ、末端の密売価格で19億円余りを密輸しようとしたとして、関税法違反の疑いが持たれています。

ことしに入って北米地域からの違法薬物の密輸が相次いでいることから、税関職員が2人が持っていたスーツケースの中身を詳しく調べたところ、衣類に包まれた状態で、それぞれおよそ15キロずつの覚醒剤が見つかったということです。

羽田空港で手荷物に隠した状態で一度に押収された覚醒剤の量としては過去最大になるということです。

2人は知り合いだということで、税関は背後に国際的な密輸組織が関係しているとみて調べています。

2人はいずれも容疑を否認しているということです。