白物家電11月の国内出荷額 去年同月比1.4%増加

白物家電の先月の国内出荷額はエアコンの出荷が伸びたことなどから、去年の同じ月より1.4%増加し、2か月ぶりのプラスとなりました。

日本電機工業会によりますと、エアコンや洗濯機など白物家電の先月の国内出荷額は2024億円で、去年の同じ月より1.4%増え、2か月ぶりのプラスとなりました。

主な製品別では
▽エアコンの出荷額が488億円で、去年の同じ月より19.1%の増加となりました。

これは、夏場、振るわず、動きが鈍かった在庫品の販売が進み、出荷のペースが正常化に向かったことが主な要因とみられます。

このほか
▽電気シェーバーや電動歯ブラシが外出機会の増加に伴う需要やインバウンド消費が下支えして、去年の同じ月よりいずれも20%以上のプラスとなっています。

一方で
▽冷蔵庫は323億円で2.4%減少したほか
▽洗濯機は322億円で4.4%減少しました。

また、出荷数量で見ると、多くの製品が去年の同じ月より減少していて、製品価格が上昇傾向にある中、白物家電の出荷は全体として伸び悩みが続いています。

日本電機工業会は「ブラックフライデーに合わせた大規模なセールによる店頭などでの販売は堅調だったと聞いているが、その動きが出荷の拡大に波及するには至っていない。消費者が旅行などのサービス消費を重視する動きが広がる中で、白物家電の買い控え傾向も当面、続くとみられる」としています。