ロンドン市場 円相場1ドル=144円台後半まで値下がり 円安進む

19日のロンドン外国為替市場では、日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことを背景に円安が進んでいて、円相場は1ドル=144円台後半まで値下がりしています。

日銀は19日まで開いた金融政策を決める会合で大規模な金融緩和策を維持し、植田総裁がその後の会見で、今月、国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになると思っている」と発言したことについて、早期の金融政策の修正を意図した発言ではないことを明らかにしました。

これを受けて、19日のロンドン外国為替市場では日米の金利差が縮小するのではないかという観測が後退して東京市場に続いて円安が進み、円相場は1ドル=144円台後半まで値下がりしています。

市場関係者は「日銀が金融政策の修正について何かしら言及すると思っていたところ、今の緩和策を継続する姿勢を示したことで、これまでの円高ドル安の流れを巻き戻す動きとなった。海外市場でも日銀の決定などを踏まえた円売りドル買いの動きが続いている」と話しています。