記録的大雪で市民生活に影響 バス運休や臨時休校 北海道 留萌

記録的な大雪となった北海道留萌市では、道路の除雪作業が追いつかず、中心部を走る路線バスが運休したり、小・中学校が臨時休校になったりするなど、市民生活に影響が出ています。

17日から雪が降り続いた留萌市では、18日午後4時までの24時間に降った雪の量が74センチに達し、観測史上最も多くなりました。

大雪のピークは過ぎたものの、積雪は19日午後4時の時点で95センチとなっていて、市の中心部では道路の除雪が追いつかず、雪で道幅が狭くなって渋滞が起きたり、大型トラックが雪道のくぼみから抜け出せなくなったりしていました。

「沿岸バス」は、安全に運行できないとして、路線バスのうち市の中心部を走る「留萌市内近郊線」を17日から3日連続で終日運休としました。

バス会社によりますと、午後4時の時点で再開できる見通しは立っていないということで、「沿岸バス」留萌営業所の藤井信由所長は「病院に通うためにバスが必要な人がいるので、早く通常運行に戻したいです」と話していました。

また、市内で唯一のタクシー会社では、大雪の影響で出勤できない乗務員がいるため、通常の3分の1の台数で営業しているということです。

「小鳩交通」留萌営業所の佐々木一弘所長は「乗務員を確保できずフル稼働できない状態です。タクシーの台数が少ない中、病院で人工透析が必要な人などに優先的に配車しています」と話していました。

一方、大雪の影響で、19日も市内の小・中学校合わせて7校すべてが臨時休校となりましたが、留萌市教育委員会によりますと、今後、天候が悪化しなければ20日は通常どおり授業を行うということです。