台湾産さんま加工品を国産と表示し販売 イオン東北に是正指示

秋田市に本社がある「イオン東北」が展開するスーパーで、台湾産のさんまを使った加工品を国産と表示して販売していたとして、東北農政局は食品表示法に基づいて是正するよう指示しました。

東北農政局によりますと、秋田市に本社がある「イオン東北」は、ことし10月1日までの1年余り、東北地方で展開するスーパーで販売していた「甘辛さんまカツ」について、台湾産のさんまを使用していたにもかかわらず、原産地を国産と表記していたということです。

販売していたのは、青森県と秋田県、岩手県、それに山形県にある「マックスバリュ」と、秋田県にある「イオンスタイル」の合わせて37店舗で、少なくとも4973パックに上るということです。

東北農政局はことし10月、会社に立ち入り検査を行ったということで、19日、会社に対し、食品表示法に基づいてすべての食品の表示を点検し、再発防止策を実施するなど是正するよう指示しました。

この商品について、会社はすでに原産地の表記を台湾産に直し、販売を再開したということです。

会社は東北農政局に対し、「国産のさんまがとれなくなってきたので、加工品を作っている仕入れ先が去年9月から台湾産のさんまに切り替えて製造をしていた。社内で変更せず、誤って原産地のコードを『国産』にしたまま、販売してしまった」と話しているということです。

イオン東北は「お客様に多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申しあげます。是正指示の内容をしんしに受け止め、今後こうしたことが起こらないよう、商品表示の管理徹底に努めていきます」とコメントしています。