派閥の政治資金 千葉の業界団体幹部 “全国組織通じあっせん”

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、千葉県選出の松野前官房長官を長年支持し、安倍派のパーティー券を毎年、5枚から20枚ほど購入してきたという県内の業界団体の男性幹部がNHKの取材に応じ、全国組織との関わりを明らかにしました。

この幹部によりますと、派閥のパーティー券の購入は特定の議員から持ちかけられたわけではなく、東京の業界団体の全国組織から毎年、数十枚ほど届き、このうち購入できる分の代金を全国組織の口座に振り込んでいたということです。

安倍派の国会議員のうち、千葉県内で唯一当選を重ねている松野前官房長官を地元団体として支援していることから、後押しになると考えて購入していたといいます。

実際に何度かパーティーに出席したというこの業界団体の幹部は、会場では水だけが提供される時もあったものの、安倍派の国会議員との関係づくりのためと割り切り、顔を出していたということです。

幹部は「全国組織を通じてあっせんされていたので、購入したことが松野さんに伝わっているかは分からないが、購入を渋っていると思われたくなかった」と話していました。