市販薬「オーバードーズ」乱用防止へ法改正を検討 武見厚労相

若者の間で深刻な問題となっている、市販薬の過剰摂取・オーバードーズをめぐり、武見厚生労働大臣は、乱用を防ぐための法改正を検討するとともに、薬局などに対し、若者にかぜ薬などを売る際には、名前や年齢を確認するよう求めていく考えを示しました。

かぜ薬やせき止めなどの市販薬を過剰に摂取するオーバードーズによって若者が救急搬送されるケースが相次いでいることを受けて、厚生労働省の検討会は18日、20歳未満には複数の箱を販売するのを禁止するなど、乱用を防ぐための販売制度の案をまとめました。

これについて武見厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「深刻な問題と受け止めている。検討会の報告には、複数販売の禁止など法改正が必要な内容が含まれているので、審議を行うことになる」と述べ、法改正を検討する方針を示しました。

そのうえで「現状の法制でもできる規制は確実に進める」と述べ、薬局やドラッグストアに対し、かぜ薬などを高校生以下の若者に販売する際には、名前や年齢を確認するなどといった現行のルールを順守するよう求めていく考えを示しました。